東京都内のファッション専門学校からあなたの夢がスタートする
日々移り変わるファッション業界。今後はどのような進化を遂げていくのか…そしてその世界へ飛び込むために、これからはどんなスキルが必要になっていくのでしょうか。現役で活躍するデザイナーにインタビューし、アドバイスをいただきました。
大原由梨佳さん
ファッションブランド「IN-PROCESS」の代表兼デザイナー。「IN-PROCESS」は 、服が完成するまでの過程にある美しさを重視したブランドで、表情豊かなプリント・テキスタイル・デザインによって服全体のオーラを作り上げています。ロンドン・コレクションのNEW GENERATION賞や、DHLデザイナーアワード賞、ファッション大賞など受賞。秋冬’10/11から東京コレクションにも参加しています。
引用元:IN-PROCESS公式(http://www.in-process.org/index.html)
大原さん:幼い頃から絵を描くことが好きで、物を作ったり、編み物をしたり、何かクリエートするのが好きでした。高校の時に、友達と家庭科クラブを立ち上げて、自分の洋服を作り始め、ファッションデザイナーを目標にし出したことは自然な流れだったと思います。高校までは実は医学部を目指していました。でも、推薦試験まで受けて駄目だったので、やっぱり自分の好きなことをしようと思い、方向転換しました。
渡英し、セントマーティンズ(セントラル・セント・マーティンズ美術大学)で洋服作りをし始めた当初は、自己表現としての洋服作りでしたが、段々と、社会的なものなど様々なメッセージを込めてクリエーションして行きたいと思うようになりました。
大原さん:ロンドンのセントマーティンズを卒業して翌年に、パートナーのスティーブンとブランドを立ち上げました。ちゃんとしたコレクション製作、発表をする前に、プリントのTシャツやカットソーを作り、委託で置いてくれるお店に売込みに行き、6店舗程のお店で洋服を売り始めました。卒業2年後にはロンドンコレクションでデビューしています。
海外では、学生の頃からインターンなどで経験を積んで、卒業後直ぐに独立するのは普通で、学生の頃から、自分で作った服を委託でお店に売込みに行ったりしていました。
大原さん:コレクションのテーマ、コンセプトからのリサーチ、デザインへのプロセスなど、自分達のアイデアを表現するための様々な観点を学んだことですね。あと、プレゼンでの自己アピール経験も重要でした。
大原さん:セントマーティンズは、感性重視で、何でも自由に表現する点においては長けていますが、技術やビジネスをあまり学ばないので、独立した当初は色々と苦労はしました。ただ、いつでもその時必要なことを学べば良いと思っているので、特にそのようには感じません。
大原さん:ファストとデザイナーズブランドとのコラボも多いですし、手に取りやすい価格帯で、ブームになるのは当然の流れだと思います。ファストファッション以外の洋服は、ファストとの差別化をより一層考える必要がありますね。
大原さん:ブランドの独創性やこだわりが、うまく商品に出ていて、そのビジネス戦略がしっかりと出来ているブランドは、これから伸びていくんではないでしょうか。
大原さん:ネット販売は、更に大きくなっていくと思います。海外のラグジュアリーブランドも、ブランド自体のWebサイトのトップが、Webショップの形になっています。
大原さん:ショップではなく、縫製工場や素材メーカー、ニット工場などが、インターネットで直接消費者に販売するビジネスが気になっています。クオリティーと価格のバランスが高く取れていて「大切に長く着る」ニーズに対応出来るビジネスですね。
大原さん:いわゆる製造からユーザーまでの「川上から川中、川下」を見通せる情報や視点を持つことと、急激に伸びているECを活用した流通と実際のリアル店舗のビジネスの特徴など、幅の広い情報を持っていることです。
大原さん:常に変化するファッション業界の中で、何事にも貪欲に目を向けていって頑張って下さい。
ありがとうございました。大原さんのようにカッコよく自分のやりたいことを目指していきたいですね。今回はこの業界のお話と一緒に、大原さんにいくつかの専門学校に対してコメントをもらっています。プロのデザイナーから見た、それぞれの専門学校の強みは、専門学校に行くか迷っている人なら必見です。